エレクトリック・ギターは弦の振動をピックアップという部品で電流に変換しています。当然ピックアップの違いがサウンドに大きく影響します。ここでピックアップについて一から語り始めると膨大な量になってしまいますので省略しますが、詳しく知りたい方にはこちらの記事が参考になると思います。→【参考:Wikipediaより】
で、僕が使っているSteiberger GL7T Eliteには3基のピックアップがマウントされています。全てEMG社製で、フロント、センター、リアの順に、EMG-89R、EMG-SA、EMG-89という型番です。
89Rと89はハムバッカーとシングルコイルの切替ができるタイプで、SAはシングルコイルです。それぞれ独立したOn/Offスイッチがあり、全部で13通りの組合せが可能です。
他所でもよく言われていますが、とにかくEMGのサウンドは原音に忠実です。オールド・ギブソンのように、ピックアップで音が少しつぶれて独特の味が出る、と言うようなことは全くない代わりに、微妙なピッキングの違いにも正確に反応してくれるので、とても繊細な表現が可能になります。特にクリーントーンではノイズも、歪みもほとんどなく、とても伸びやかな音が得られます。
デモ演奏では、全てシングルコイルにして以下の組み合わせで録音しています。
プレリュード1、プレリュード2、テレマンのカノン → フロント
ジムノペディ1番 → センター
牧人ひつじを → フロント+リア
フロントはリコーダーのような深みのある澄んだ音、センターではシャリっとした金属質の幻想的な音、フロント+リアだとオルゴールのような響き、と思うのですが、どうでしょうか。
この他にも、強めのアタックがほしいときには、センター+リア、ファットなアタックがほしいときにはフロント+センター、をよく使います。キーボードとデュオの時はアンプをクランチ・セッティングにしてフロント、センター、リア、リア・ハムバッカーを使い分けています。まだレパートリーにはないですが、Jazzyなサウンドにはフロント・ハムバッカーのクリーントーンが良く合うはずです。
EMGピックアップに興味がある方は、ぜひ Maple Cafe のライブ演奏を聴きに来て下さいね。<(_ _)>
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